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インプラントしてもMRIは受けられるの?検査への影響と安全性について

2019.11.29

「インプラント治療を受けるとMRIが出来なくなるからやめた方がいいと聞きました」

患者様から度々このようなことを聞きますが、

結論から言うと、歯科治療のインプラントに関しては、気にする必要はほとんどありません。
ただ、インプラント治療の方法によってはMRIを受ける時に注意しないといけないこともあります。

このページではインプラントの治療を受けてからのMRI検査の安全性と注意点についてご紹介します。

理事長越前谷澄典の紹介


【この記事の監修歯科医師】

越前谷 澄典 先生

歯科医師/歯学博士
医療法人社団スマイルオフィスデンタルクリニック 理事長
GDHインプラントオフィス札幌 院長

北海道医療大学歯学部卒業。
年間1,000本以上のインプラント埋入の手術を行ない、日々歯科の技術と知識の向上に情熱を注いでいます。

目次

1. インプラントの意味

2. 医療目的のインプラント
・人工歯根(デンタルインプラント)
・眼内レンズ(IOL)
・骨折固定用インプラント
・人工関節
・ペースメーカー
・心臓のバルブ
・人工血管
・乳房インプラント

3. 美容目的のインプラント

4. ファッション目的のインプラント

5. MRIとは

6. デンタルインプラントがMRIにおよぼす影響
・発熱の可能性
・MRI画像への悪影響

7. まとめ:歯科のインプラントはMRIに影響ない

1. インプラントの意味

一言にインプラントと言っても、実はさまざまなインプラントがあります。

インプラント(implant)とは、体内に埋め込まれる器具の総称です。

im=inは中にという意味で、plant=植物などを植えるという意味ですが、implantはこの2つの言葉を合わせた造語です。
一般的なイメージでは「インプラント=歯科治療」と思われがちですが、歯科に限らず、体内に埋め込むことを総称してインプラントと呼ばれています。

様々な分野・目的で使用されているインプラントについてご紹介します。

2. 医療目的のインプラント

このページを読まれているかたの多くのかたは「インプラント=歯科」のイメージが多いと思いますが、インプラントは整形外科や心臓・血管外科、眼科、耳鼻科など、あらゆる医療分野で活用されている治療です。

人工歯根(デンタルインプラント)

失われた歯根に代えて顎骨に埋め込む人工歯根(デンタルインプラント)に上部構造を装着することで咀嚼機能を回復させます。
いわゆる歯科のインプラントです。

・眼内レンズ(IOL)

白内障により濁った天然の水晶体を取り除き、その代わりに人工の眼内レンズを挿入します。
ICL(有水晶体眼内レンズ)のように近視、遠視、乱視の矯正を目的として、眼内レンズを挿入する手術もあります。

骨折固定用インプラント

骨折した骨を元の位置に戻した後に、金属製のプレートやネジなどを使用して骨折部を固定します。
このプレートやネジがインプラントです。

人工関節

変形性関節症や関節リウマチ等の病気で変形したり破壊された関節を人工関節に置換します。

・ペースメーカー

心拍が遅すぎたり不整脈がある場合に心臓のリズムを正常に保つために使用されます。

・心臓のバルブ

心臓の弁が正常に機能しない場合に、人工弁を用いて弁の置換や修復を行います。

・人工血管

動脈瘤や動脈閉塞症の治療に使用され、損傷した血管を人工血管に置き換えます。

・乳房インプラント

乳がん手術後の再建や美容目的で使用されます。

インプラントと聞くと「体内に異物を入れるなんて、、、」と思われている方もいらっしゃいますが、こうしてみるとインプラント治療自体は私たちにとって身近な治療であることがお分かりになられるかと思います。

3. 美容目的のインプラント

医療目的以外にも美容目的のインプラントもあります。
美容目的のインプラントは、身体の外見を改善するために使用される医療機器や材料です。

豊胸目的で乳房に埋め込むシリコンインプラントや鼻や顎などの形状を改善するインプラントなどが代表的です。

4. ファッション目的のインプラント

身体改造など呼ばれていますが、ファッション目的で皮下浅くに埋め込むインプラントもあります。

皮膚内に完全に埋め込んだり、皮膚上に装飾具を出す形で行われたりなど、日本ではあまり見かけませんが海外ではこのような目的でインプラントを行なっている人がいるようです。

あくまでもファッション目的であり、倫理観や違法性の問題もあるため、日本で普及することはあまり考えられませんが、こうしたものもインプラントと呼ばれているということをご理解ください。

5. MRIとは

人の体が収まるくらいのトンネルに、強力な磁場を作り、体の組織内の水素分子に刺激を加えます。
そのときに起きる変化を解析し、画像として再構成するのがMRIです。

CT(レントゲン)のように放射線を当てるわけでもありませんので、被ばくする心配がありません。
そのため、それまで主流だったCTに代わり、MRIは世界中で普及しました。

もちろん、CTにもMRIにもそれぞれのメリット・デメリットがあり、日進月歩で進化している検査機器です。

これらの検査機器のおかげで数多くの病気が発見されてきたことを考えると、歯医者が行うインプラントが理由で将来的にこうした検査機器が受けられなくなることへの不安は当然なことだと思います。

また、もしインプラントによってMRIが出来なくなってしまうのであれば、当然私たちも今よりももっと慎重にインプラント治療を行う必要が出てきます。

6. デンタルインプラントがMRIにおよぼす影響

MRIは被ばくすることはないということで、安心して受けられるということで広く普及しましたが、撮影の際に起こる強力な磁場に、他の磁性体が引きつけられるという事故も増えてきました。

そのため、MRIを撮影するときはピアスやネックレスなどの「金属」を外すというのが一般的となり、心臓のペースメーカーなど埋め込まれているために外せない「インプラント」をしている人はMRIが受けられないと言われるようになりました。

私たちが普段行なっている歯科治療としてのインプラント「デンタルインプラント」がMRIにおよぼす影響を説明します。

・発熱の可能性

磁石に引き付けられるものを磁性体といい、磁石に引き付けられないものを非磁性体といいます。

MRI検査は強力な磁場が発生するため、磁石に引きつけられる磁性体のものがあった場合、その影響で熱を発生する危険があります。

指輪やネックレスなどの装飾品をつけたまま、MRI検査を受けると、その周囲に火傷を負うことがありますが、これは、装飾品に含まれる金属が磁石と引き合う磁性体となりうるからです。

身近な磁性体では、例えばシャープペンシル、ボールペン、ベルト、鍵、装身具(指輪、ネックレス、ピアス)などがありますが、金属の種類にもよります。

金や銀、プラチナといった貴金属は非磁性体のためそれほど心配はいりません。
鉄やニッケル、ステンレスなどは強磁性体の金属のため、MRI検査の際は注意が必要です。

では、私たち歯科医院が行なっているインプラント治療で使用される人工歯根としてのインプラントはどうでしょうか?

使用しているインプラントの材質がチタンであれば非磁性体のため発熱などの影響はほとんど考えられません。

ただ、インプラントを製造するメーカーも多数あるため、中にはチタン以外の金属も多く使用されたインプラントもあるかもしれません。
そのため、私たちは信頼できるインプラントメーカーを選び、チタン製のインプラントを使用しているのでご安心ください。

・MRI画像への悪影響

発熱以外にも磁性体の金属が与える影響があります。
磁性体の影響によりMRI画像に歪みや乱れ、画質低下などの悪影響を及ぼすことです。

しかし、この原因も先ほどの発熱と同じように「磁性体の金属」です。
非磁性体のインプラントであればこうした影響もほとんど考えらえられません。

それよりも、矯正装置や銀歯や入れ歯のバネといった一般的な歯科治療で使われる金属のほうがニッケル、コバルトクロムといった磁性体の金属のため、アーチファクトは発生しやすいと考えられます。
つまり、インプラントよりも口腔内にたくさんの銀歯がある人のほうが影響は出やすいのです。

ただし、インプラントオーバーデンチャーと呼ばれるようなインプラントと入れ歯をマグネット(磁石)で固定したり、根面板と呼ばれる歯根と入れ歯をマグネットで固定している方は注意が必要です。

入れ歯を外してもインプラントや歯根側にもキーパーと呼ばれる磁石が口腔内には残っているためです。
これらも発熱などの報告はありませんが、アーチファクトによる画像への影響は出やすいので、あらかじめ磁石で入れ歯を固定している旨を伝えておいた方がいいです。

※参照
「磁性アタッチメントとMRI」歯科用磁性アタッチメント装着時のMRI安全基準マニュアル|日本磁気歯科学会

7. まとめ:MRIへの影響はほとんどない

歯科におけるインプラント治療がMRI検査に与える影響は少ないですので、安心してください。

また、患者さまと医療従事者とでコミュニケーションギャップを起こさないためにも、インプラントと言っても歯だけでなく、色々あるものだという事も知っておいて頂きたいです。

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