「もしかして口臭があるのでは…」
ふとした瞬間に、そんな不安を感じたことはありませんか。
口臭はとてもデリケートな悩みで、人に相談しづらい一方、原因や対策が分からず自己流で対処している方も少なくありません。
実は口臭にはいくつかの種類があり、原因によって適切な対策は大きく異なります。
この記事では、歯科医師の視点から口臭の原因を分かりやすく整理し、今日からできる対策や歯科医院でのケア、市販でも購入できる口臭ケア用品について解説します。
「本当に治るの?」「歯医者に行くべき?」
そんな疑問をお持ちの方も、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事の監修歯科医師】
吉田 茂生 先生
歯科医師
スマイルオフィスデンタルクリニック西野 院長
北海道医療大学歯学部卒業。
患者様にとって人生最後の治療になるよう、日々歯科の技術と知識の向上に情熱を注いでいます。
1. 口臭の原因
口臭をなくす方法を考えるうえで、まず大切なのは「口臭にはいくつかの種類があり、原因によって対策が異なる」という点を知ることです。
口臭は大きく分けて、次の4つに分類されます。

ここでは、それぞれの特徴と原因を分かりやすく解説します。
生理的口臭|誰にでも起こりうる口臭
生理的口臭とは、健康な方でも一時的に起こる口臭です。
主な原因には、
・起床時(睡眠中は唾液が減るため)
・空腹時
・緊張やストレスによる唾液分泌の低下
・加齢による唾液量の変化
などがあります。
唾液には、口の中を洗い流し、細菌の増殖を抑える働きがあります。
そのため、唾液が少なくなると、一時的に口臭が強くなることがあります。
このタイプの口臭は、
正しい歯磨き
水分補給
生活習慣の改善
によって軽減することが多く、病気ではありません。
病的口臭|歯科治療が必要な口臭
病的口臭は、歯や歯ぐきなどに明確な原因があり、治療が必要な口臭です。
歯科医院が最も関与するのが、このタイプです。
病的口臭の主な原因は、口腔内の細菌です。
口の中に存在する細菌が、食べ物の残りかすや歯垢(プラーク)を分解する際に、臭いのあるガス(揮発性硫黄化合物)を発生させます。これが口臭の正体です。
具体的には、
・歯周病
・虫歯
・舌苔(ぜったい)の付着
・歯垢・歯石の蓄積
などが関係します。
特に歯周病は、自覚症状が少ないまま進行し、強い口臭を引き起こす代表的な原因です。
このタイプの口臭は、市販のケア用品だけでは改善が難しく、歯科医院での治療や専門的なクリーニング(PMTC)が有効です。
外因的口臭|食べ物や嗜好品が原因の口臭
外因的口臭は、口の外から入ってくるものが原因となる口臭です。
代表的なものには、
・ニンニク・ネギなど臭いの強い食べ物
・アルコール
・タバコ
があります。
これらによる口臭は一時的なことが多く、時間の経過や歯磨き、うがいによって軽減します。
ただし、喫煙習慣がある場合は、
・口腔内の乾燥
・歯周病の進行
につながり、病的口臭を引き起こす原因になることもあるため注意が必要です。
胃からくる口臭は「一部の外因的・全身的要因」
「口臭は胃から来ているのでは?」と不安に感じる方も多いですが、実際に胃が直接の原因となる口臭は全体の一部です。
胃からくる口臭の原因としては、
・消化不良
・逆流性食道炎
・胃の不調によるガスの逆流
などが挙げられます。
これらの場合、胃酸や未消化の食べ物の臭いが食道を通って口腔内に上がり、独特の口臭を感じることがあります。
対策としては、
・食べ過ぎ・早食いを避ける
・脂っこい食事や刺激物を控える
・食物繊維を多く含む野菜・海藻・発酵食品を意識的に摂る
といった食生活の見直しが有効です。
慢性的な症状がある場合は、歯科だけでなく内科での検査も検討すると安心です。
心理的口臭|実際には強くない場合も
心理的口臭とは、実際には強い口臭がないにもかかわらず、「自分は口臭があるのではないか」と強く不安を感じてしまう状態です。
・他人のしぐさが気になる
・会話中に距離を取られている気がする
・過去に指摘された経験が忘れられない
といったことがきっかけになることがあります。
このケースの場合は、歯科医院で口腔内を確認し、問題がないことを知るだけでも、不安が軽減され、安心につながると思います。
ストレスや自律神経の乱れによる口臭
ストレスや自律神経の乱れも、口臭の大きな要因の一つです。
強いストレスや緊張状態が続くと、唾液の分泌量が減少し、口腔内が乾燥しやすくなります。
特に、
・朝起きたときに口が乾く
・会話中に口のネバつきを感じる
・緊張すると口臭が気になる
といった方は、この影響を受けている可能性があります。
十分な睡眠、リラックス、こまめな水分補給など、生活習慣を整えることが口臭改善につながります。
2. 即効性のある口臭対策
「今すぐ口臭をどうにかしたい」
「人と会う前に口臭を抑えたい」
このような悩みを持つ方に向けて、一時的ではあるものの即効性が期待できる口臭対策をご紹介します。
根本的な治療とは別に、正しく使えば大きな助けになります。

口臭タブレットやスプレー
市販されている口臭タブレットや口臭スプレーは、外出先や急な場面で手軽に使える対策です。
これらの製品は、
・ミントなどの香りで臭いをマスキングする
・一時的に口腔内を潤す
といった効果があります。
ただし注意点として、口臭の原因そのものを解決しているわけではないため、効果は一時的です。
頻繁に使用しすぎると、かえって口の中が乾燥しやすくなることもあるため、「応急処置」として上手に活用しましょう。
マウスウォッシュ
マウスウォッシュは、正しく使えば即効性と予防効果の両方が期待できます。
口臭対策としてマウスウォッシュを使う際のポイントは以下の通りです。
・歯磨き後に使用する
・数十秒ほど口の中全体に行き渡らせる
・アルコール成分が強すぎないものを選ぶ
アルコールが強いタイプは、使用直後はスッキリしますが、口腔内を乾燥させてしまい、結果的に口臭を悪化させることもあります。
毎日のケアとして取り入れる場合は、低刺激・殺菌成分配合タイプを選ぶのがおすすめです。
舌磨き
即効性のある口臭対策として、特に効果が高いのが舌磨きです。
舌の表面には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる白っぽい汚れが付着することがあり、これが強い口臭の原因になることがあります。
正しい舌磨きのポイントは以下の通りです。
・専用の舌ブラシを使用する
・奥から手前に、やさしくなでるように磨く
・1日1回までにとどめる
力を入れすぎたり、頻繁に行いすぎると、舌を傷つけて逆効果になることがあるため注意が必要です。
「歯はきれいに磨いているのに口臭が気になる」という方は、舌苔が原因となっているケースも多く見られます。
3. 口臭を原因から治す方法
口臭を本当になくすためには、一時的に臭いを抑える対策だけでは不十分です。
大切なのは、口臭が発生している原因そのものにアプローチすることです。
ここでは、歯科医院で行う口臭治療と、根本的な改善につながる考え方について解説します。

歯科医院で行う口臭治療
歯科医院での口臭治療は、まず口臭の原因を正確に見極めることから始まります。
口臭の原因は一つとは限らず、多くの場合、次のような要因が単独または複合的に関係しています。
・歯周病
・虫歯
・舌苔(ぜったい)の付着
・歯垢・歯石の蓄積
・唾液分泌の低下
これらの原因を放置したままでは、市販のマウスウォッシュや歯磨き粉だけで口臭を改善するのは難しいのが現実です。
歯科医院では、
・お口の中全体の状態をチェック
・歯周病や虫歯の有無を確認
・必要に応じて専門的なクリーニング(歯石除去・PMTC)
を行い、口臭の原因を一つひとつ丁寧に取り除いていきます。
特に歯周病が原因の場合、歯ぐきの奥に潜む細菌が強い臭いを発するため、セルフケアだけでの改善が難しいケースも少なくありません。
定期的なクリーニング(PMTC)の重要性
口臭を予防・改善するうえで欠かせないのが、歯科医院で行う定期的なクリーニング(PMTC)です。
毎日しっかり歯磨きをしていても、
・歯と歯の間
・歯ぐきの奥深く
・被せ物や詰め物の周囲
などには、どうしても汚れが残りやすくなります。
これらの汚れは細菌の温床となり、口臭の原因になります。
PMTCでは、専用の器具を用いて、日常の歯磨きでは落としきれない汚れやバイオフィルムを除去します。
定期的にプロのケアを受けることで、
・口臭の原因となる細菌を減らす
・歯周病の進行を防ぐ
・清潔な口腔内環境を維持しやすくなる
といった効果が期待でき、口臭が出にくい状態を保つことが可能になります。
「異常なし」と言われたのに口臭が気になる場合
歯科検診で「特に問題はありません」と言われたにもかかわらず、口臭が気になる方もいらっしゃいます。
その場合は、
・口腔乾燥(ドライマウス)
・ストレスや生活習慣の影響
・胃腸の不調
など、口腔内以外の要因が関係している可能性も考えられます。
歯科医院でお口の中に明らかな異常が見つからない場合でも、生活習慣や体調面を含めて総合的に原因を考えることが、口臭改善への近道になります。
4. 口臭対策に役立つ市販商品
口臭をなくす方法として、日常的に取り入れやすいのが市販の口腔ケア用品です。
ただし、やみくもに選ぶのではなく、口臭の原因に合った商品を選ぶことが重要です。
ここでは、歯科医師の視点から「失敗しにくい選び方」を解説します。
おすすめのマウスウォッシュの選び方
口臭対策用のマウスウォッシュは数多くありますが、選ぶ際のポイントは以下の通りです。
① 殺菌成分が配合されているか
口臭の主な原因は細菌の増殖です。
そのため、
・細菌の増殖を抑える成分
・歯周病予防を目的とした成分
が配合されているものを選ぶと、口臭予防につながります。
② アルコールが強すぎないもの
アルコール配合タイプは使用直後の爽快感がありますが、口腔内を乾燥させやすいというデメリットもあります。
・口が乾きやすい
・朝起きたときに口臭が強い
と感じる方は、低刺激・ノンアルコールタイプがおすすめです。
効果的な歯磨き粉の選び方
歯磨き粉も、口臭対策において非常に重要なアイテムです。
① 歯周病ケアを重視した成分
口臭の多くは歯周病と関係しています。
そのため、以下のような目的を持つ歯磨き粉が適しています。
・歯ぐきの炎症を抑える
・歯垢の付着を防ぐ
・細菌の増殖を抑制する
「ホワイトニング重視」よりも、口腔環境を整えるタイプを選ぶのがポイントです。
② 発泡性が強すぎないもの
泡立ちが強い歯磨き粉は、短時間で磨いた気になりやすく、磨き残しが増える原因になることがあります。
口臭対策としては、
・しっかり時間をかけて磨ける
・フロスや歯間ブラシと併用しやすい
・歯磨き粉を選ぶことが大切です。
市販品だけに頼りすぎないことも大切
市販の口臭ケア用品は、正しく使えば非常に有効ですが、あくまでサポート的な役割です。
・口臭が慢性的に続く
・自分では原因が分からない
・家族や周囲に指摘される
このような場合は、歯科医院でのチェックを受けることが、口臭をなくす一番の近道になります。
スマイルオフィスデンタルクリニックのイチオシ
スマイルオフィスデンタルクリニックで取り扱っているホームケア用品のなかで口臭予防、口臭対策におすすめのものをご紹介します。
ポイックウォーター
当院で口臭対策としておすすめしているのが、ポイックウォーターです。

ポイックウォーターは、
・タンパク汚れ(細菌のエサ)に着目
・口腔内を清潔な状態に整えることを目的としたケアウォーター
という特徴があります。
一般的なマウスウォッシュのように「香りでごまかす」のではなく、口臭の原因となる汚れや環境そのものにアプローチする考え方が特徴です。
そのため、
・歯周病が気になる方
・慢性的な口臭に悩んでいる方
・市販品では改善を感じにくかった方
には、特に相性が良いケースがあります。
※使用方法や適応については、お口の状態によって異なるため、歯科医院での説明を受けることをおすすめしています。
コンクール
「まずは市販品から始めたい」という方には、コンクールのような低刺激で殺菌力を重視したマウスウォッシュも一つの選択肢です。

コンクールは、
・刺激が少ない
・毎日使いやすい
・歯周病ケアを目的とした高い殺菌力
という点から、口臭予防のベースケアとして取り入れやすい特徴があります。
ただし、市販品の場合も、
・使用量
・使用頻度
・歯磨きやフロスとの併用
が重要で、使い方を間違えると効果を感じにくいことがあります。
5. まとめ|口臭をなくす方法は「原因を知ること」から
口臭をなくす方法は一つではありません。
重要なのは、
口腔内の問題なのか
生活習慣やストレスなのか
医療的なケアが必要なのか
原因を正しく見極めることです。
自己流の対策で改善しない場合は、ぜひ歯科医院にご相談ください。
専門的な視点から、お一人おひとりに合った口臭対策をご提案することが可能です。

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